第8回ILSI Japanライフサイエンス・シンポジウム
「健康寿命の延伸につなげる栄養学の新たな切り口」開催のご案内
このたびILSI Japanでは、来る2月20日に、午前の通常総会に続き午後に「健康寿命の延伸につなげる行動変容の新たな切り口
−ライフステージにおけるヘルスリテラシーの構築へ−」と題した第8回ILSI Japanライフサイエンス・シンポジウムを別紙のとおり開催いたしますのでご案内申し上げます。
ヘルスリテラシー(health literacy)、初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。健康を維持するのに必要な情報を取得し、使いこなす能力のことをいいます。2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41歳で世界1位、男性は79.94歳で世界5位となっています。しかし平均寿命は必ずしも健康寿命を意味するものではありません。健康寿命とは、健康面の支障なく日常生活を送れる期間、自立して生活できる期間のことで、2012年時点で男性が70.42歳、女性が73.62歳と報告されています。すなわち健康寿命は平均寿命より男性で9.5歳、女性で12.8歳短いと報告されています。この差の大部分は介護を必要とする生活を余儀なくされることを意味しています。
生活機能の自立性が高い健康寿命を延ばすために大切なことは、一つには「動ける」からだであり続けること、その動けるからだを支える適切な栄養を摂ること、そして十分な休養を取ることです。こうした健康的な生活習慣への変容の促進・維持には、ライフステージを通して個人レベルで取り組めるものから、国家や地域・コミュニティといった組織体が重要な役割を果たしているものまで幅広くあります。保健医療の専門家はもちろんのこと、多くの人々が社会のあり方が健康を決めているということを知り行動できる、そのようなヘルスリテラシーを身に付けることが必要といえます。
本シンポジウムは、超高齢化社会が直面する「健康寿命の延伸」問題に関して、健康な生活習慣への行動変容の立場から「ライフステージにおけるヘルスリテラシーの構築」に関する新たな切り口をご紹介するもので、国内の専門家をお招きして最新の動向が伺える貴重な機会です。当日は質疑応答、総合討議の時間を設けております。
本シンポジウムは一般公開で、ILSI Japan会員の方はもとより、非会員の方もご参加いただけます。ご多忙中とは存じますが、是非ご参加の程、お願い申し上げます。
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